Medical歯科一般
初期からさらに進行した虫歯になってしまうと甘いものがしみる、冷たいものがしみる、ご自身の歯や以前治療した詰め物が欠けた気がする、デンタルフロス(糸ようじ)が引っかかる、食べ物が歯にはさまりやすくなった気がする、舌で触ると一部分だけ尖っていたりざらざらするなどといった、これまでになかったような症状が出てきます。
虫歯になってしまう原因としてはプラーク(磨き残し)によるものが大半です。
そもそも虫歯治療が痛い、麻酔が痛い、機械を削るあの音が苦手、何をしているのか説明はされるがイメージがわかない、周りの人よりもなんだか自分は虫歯になりやすい気がする、頑張って治療した歯のはずがまた虫歯になってしまったなどだんだんと歯科医院から遠ざかっていく方も実際おられます。
麻酔は私も苦手です。
麻酔に関しては表面麻酔、極細の針、体温に近い温度の薬液を使い、また電動注射器にてゆっくりとした麻酔を実践させていただきます。
麻酔をクリアできれば後は口を開けて治療開始となります。
治療開始前や、麻酔の効果を待っていただいてる時間を使って動画や口腔内カメラを用い、モニターで映し出して説明いたします。
削りすぎない、虫歯の取り残しがないように歯科用ルーペを用い拡大視野下(虫メガネのような感じで大きく見えます)で、機械を使っての切削、取り残しのないように、う蝕検知液や、エキスカベーション(手指の感覚で取り残しがないか器具で確認することです)など基本的なプロトコルを守りながら治療をすすめていきます。拡大視野下ではより細かな器具操作になるので裸眼治療よりも治療時間はかかってしまいます。
治療した詰め物やかぶせものをブラッシングがしやすく、デンタルフロスや歯間ブラシなどが通しやすいような形や隙間・段差のないように精度の高い治療につとめます。
虫歯治療は歯科医師としてやらない日はないよくある治療ではありますがとても奥が深い治療のように思います。
虫歯の原因
虫歯は、食事をした時に残った糖分をもとに口腔内の細菌が酸を作り出し、この酸が歯を溶かします。人の唾液には、酸を中性にしたり、溶かされた歯を修復したりする働きがありますが、一度虫歯になってしまうと修復が間に合わず、進行してしまいます。
以下の3つの要素が原因であると言われています。
- 1.歯質
- 歯質は一人ひとり異なります。歯質を強化するためには、歯の再石灰化を促進するフッ化物を利用したり、唾液の分泌を促進するためによく噛むことが大切です。
- 2.細菌
- 虫歯菌が出す酸で歯が溶かされるのが虫歯です。歯磨きで虫歯菌を減らすことが大切です。
- 3.糖分
- 糖分の多い間食が増えると、口の中が酸性になり、虫歯になりやすい状態になります。間食を控えたり、糖分の少ないおやつを選んだり、バランスのとれた食生活を送ることが大切です。